アヴ:ヘブルの月の祝福
2022年7月29日~8月27日
聖書暦5782年
私たちの中にある獅子を立ち上がらせ、先に進む。
1)今月は獅子座の月です。獅子の吠える月です。ユダの獅子が私たちのために吠え声を上げておられます。 (ヨエル3:16) 私たちはまだ「悲惨な状況」(タンムズ17日〜アヴ9日(7月16日-8月6日))の中にいるのです。主が私たちに期待されているのは、ストレスやプレッシャーを感じることがあっても、どんどん輝いていくことです。試練は永遠に続くわけではありません。主は、神の臨在の場であるシオンから吠えておられるのです。主は、私たちの中で、私たちを通して、吠えようとしておられるのです。私たちは、どのようにしたら、獅子を自分の中で吠えさせることができるでしょうか。あなたは力強い戦士であると宣言し(ヨエル3:9)、それを宣言し続けましょう。喜びと自信を持ちましょう。
2)シメオンの月です。シメオンとは、「聞く、気遣う」という意味があります。自分が前進し続けることができると知ってください。シメオンは、不安定であったルベン(先月)のように、失敗してしまいました。彼は「暴虐の道具」と呼ばれました。(創世記49:5) シメオン自身にも、不安定さがありました。それは、シメオンを産むことによって、夫の愛を得ることができるかもしれないと願った母親のレアから受け継いだものかもしれません。 (創世記29:31–33参照) 私たちは、神が備えてくださっておられるすばらしい相続物に接ぎ合わされています。しかし、血統中に不安定さがある(シメオンのように―そして私たちのほとんどがそうですが)なら、霊的に自分を鍛えなければなりません。悪霊が、自分たちに同意させようとするからです。彼らは、私たちの咎のパターンを使って、私たちを後退させる方法を知っています。イエスによって、あなたは戦士であり、圧倒的な勝利者であるということです。喜びと自信を持ち、これらのことを宣言し続けましょう。
3)耳にしたことに基づいて決断を下す月です。決断を下さなければなりません。「神が語られたことを聞くだけの者で終わるのでしょうか?行う者であることができるでしょうか?」あなたの中に「獅子を立ち上がらせなさい」と言っているのです。戦士及び征服者の油注ぎを呼び起こすことによって、そうしてください。思い巡らす最良の方法のひとつは、神が言われたことを宣言することです。あなたは戦士であり、すべてのことに打ち勝つ者であると宣言し続けましょう。
4)アヴは「低いポイント」の月と呼ばれます。歴史的に見て、アブの月第9日には、イスラエルにとって良くない事が何度か起こっています。例えば次のような事柄です:①アヴ第8日(8月5日)には10人の斥候が否定的な報告をしました。アヴ第9日(8月6日)にイスラエルの民は嘆いて約束の地に入らないと決意しました。②紀元前423年に第一神殿がバビロンによって破壊されました。③第二神殿が紀元後69年にローマ帝国によって破壊されました。④1290年のこの日にユダヤ人がイギリスから追放されました。⑤1492年にはこの同じアヴ第9日にユダヤ人がスペインから追放されました。⑥ホロコーストも関連しています。第二次世界大戦につながる段階や状況が第一次世界大戦によって始動しました。その始まりは、1914年のアヴ第9日にドイツがロシアに宣戦布告したことにありました。
ポイントは、この日を恐れることではなく(パウロはある日を他の日よりも優れていると考えるべきではないと言っています)この日を覚えて城壁の上の見張り人であるべきだということです。(イザヤ62:6)ペテロは「身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。」と言っています。(Iペテロ5:8)ですから、注意をしながら、喜びと賛美で満たされるようにしなさい。
5)アヴはアヴ第15日(8月12日)のゆえに”高いポイント”の月でもあります。この日にイスラエルの民の先の世代の最後の者たちが荒野で死にました。このことで、イスラエルは再び約束の地に入る者とされました。
6)ヘブル文字「テット (ט)」の月です。この文字は、子宮のような形をしています。タンムズとアヴの間の苦難は、産みの苦しみのようなものだと理解する必要があります。それらはただ耐えるものではなく、神が何かを生み出そうとしていることを知るのです。苦難は、より多くの祝福のための準備なのです。パウロは、「 今の時の軽い患難は、私たちのうちに働いて、測り知れない、重い永遠の栄光をもたらすからです。(2コリント4:17)」と書いています。
7)再建のために、神が何かを壊す月です。荒野の40年間は、不信と不信仰という古い間違った土台を破壊したものと見ることができます。私たちが輝き、宣言してきたのですから、古い障害が破壊され、神が私たちに用意されたものに向かって突き進むことができると信じることができるのです。
8)地が収縮し始める月です。地震に注意を払いましょう。妊娠の奥義が地上にもたらされ始める月。地震について聞く時、神が何かを生み出そうとしておられるのだということを理解しましょう。
9)「咎がある」ことも意味する月です。しかし、それを持ち続ける必要はありません。 あなたは、良い方向に変わる必要があります。さもなければ、次第にバラバラに崩壊してしまうでしょう。次のように祈りましょう。「主よ、私の咎を示してください。引き抜くことができるようにです。」賛美と礼拝で輝くことを選び、自分が主の戦士であることを宣言することは、不義なパターンを根絶するために大いに役立つことでしょう。
10)パートナーシップと繋がりによって、御国が前進する月です。あなたに与えられているパートナーシップについて理解しましょう。もし私たちがより多くの賛美と礼拝で応答し、忠実に宣言してきたなら、主は前進のための新しいつながりを生んでくださると期待できます。
11)左の腎臓の月です。新しいレベルの識別力を身につけましょう。そうでなければ、神からの忠告やアドバイスに、無意識に反対してしまうかもしれません。詩篇32篇を心に留めてください。主は支配しておられます。(私たちの腎臓をも)聖霊の導きに抗うことがないようにしましょう。主が語られたこと、示されたことを思い巡らしましょう。その時に、神の知恵が増し加えられ、見分ける力が更に鋭くなります。
これは、2006年のチャック・ピアス師(グローリー・オブ・ザイオン)による一連の講義からまとめたものです。更に深い説明に興味のある方は、グローリー・オブ・ザイオンのサイトをご覧ください。―ロナルド・サーカ
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